マインドフルネス…。瞑想する姿をイメージされる方が多いと思います。もちろん、深い呼吸をしながらの瞑想ができるようになることは、基本的な習慣として大切ですが、目的ではありません。手段として、スタイルとして、大切にしたいのです。
マインドフルネス認知療法の源流は古代仏教の修行にあると言われています。ヨガも同じ源流から始まったもので、基本は同じく深い呼吸と、それによって身体内部に生じる変化に意識を集中させることです。
認知療法、行動療法、それらがミックスされた認知行動療法が、様々なストレス低減、神経症や精神疾患治療のために開発され、さらにこの古代仏教の修行を源流とするマインドフルネスと融合し、特にストレス低減法としてその効果が検証されています。
ですが、心理療法・精神療法として取り組むカウンセリングでは、プログラムとして所定の枠を作り、開始前と終了後の抑うつ指数などの数値が改善されているという根拠(エビデンス)を優先するあまり、クライエント個人のその日・その時、その場の困りや気分を尊重できないセッションになることもあり得ます。中にはグループで行うことで効率やコストダウンをはかっているところもあるようです。
相談室カンナは、こうした枠にはまったカウンセリングを(希望がない限り)行いません。
クライエント個人の「今、ここ」に感じるもの、沸いてくるもの、変化を大切にしたいからです。